本の広場「体幹ウオーキング」 金哲彦著

本書は、マラソン愛好者は誰でも、ラジオ,テレビでご存じの金哲彦氏の著書です
金哲彦氏は、北九州市出身、早稲田大学で箱根駅伝4年連続山登りの5区を走り、区間賞2度獲得しています。
卒業後リクルートに入社し、東京国際マラソン3位など選手として活躍しました。
2002年NPO法人「ニッポンランナーズ」を創設し、プロのランニングコーチとして、解説者としても、知られています。
この本は、アスリート向けというより、市民向けに、市民の日常生活の健康づくりとして書かれています。
現代人は、車社会で歩かなくなり、長時間のデスクワークで、いつしか猫背になってしまっています。この猫背が、年齢を重ねるに従い、身体の代謝機能や血液の流れを悪くし、血液をドロドロにし、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などのリスクを高めています。
金哲彦氏は、歩くという人間にとって最も基本的な運動を、睡眠、食事とともに、日常生活に活かすことを提唱しています。
彼が重視するのは「体幹」です。「体幹」とは、頭と手足を除いた胴体部分を指します。その「歩き方」を、「体幹ウオーキング」として、本書で提唱しています。
健康本は、書店でも図書館でも、沢山あります。目移りして、どれを読んだらいいか迷います。
しかし、著者が金哲彦氏なら、とりあえず、この本「体幹トレーニング」はいかがでしょう?
どんなトレーニングでも、継続しなければ、効果は望めません。継続するには、優しさが必要です。厳しくては、素人にはむりです。優しく誰にでもできる体幹ウオーキング。
体幹ウオーキングの基本のイメージ 日常生活の中でできること、ちょっと気を付けれ

ば、誰にでもできることを紹介しています。
この本は、「体幹ウオーキング」をとおして、アスリートの体づくり、腰痛等の予防やダイエット、健康寿命への効果について、図解入りでわかりやすく述べられています。
この本は、菊池市中央図書館にあります。運動不足、ダイエットにお悩みの方にはお勧めの本です。
文責 井藤和俊
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