「未来塾とは~学校と地域でつくる学びの未来」 菊池市 中村明子
現在、菊池市に於いては、5年前から5つの中学校で、退職教員や自衛隊退職者など、英語と数学を駆使されていた先生方が、各中学校に3人ずつ配属されている。
放課後、4時から5時迄約60分間、年間各30時間各教科の問題を元に各単元を学び合う。
このシステムは、全国の県毎、国が予算を組み、各自治体が任意に取り組んでいる。
菊池市は、開講式があり、生徒、講師、市役所職員が抱負を述べ、開講となる。
50分授業で、毎回課題に対して単元別に進めるので、生徒は真剣にとりくんでいる。対象が中学3年生で、入試を控えているので正に真剣そのもの。通常授業もこの真剣さがあればと頭によぎる。習熟度は、各自生徒に差があるが、集中力、努力は、二重○レベルだ。3人の先生は、各生徒に、気になる生徒に声かけしながら、時には板書しながら分かり易く説明したり、個別に行ったり、行き届いた60分である。早目に来て、質問していく熱心な生徒も多い。
なにより、授業の前後は、元教員、元校長の先生も、やさしく教えてくれるおじさん、おばさんの親しさがあり、終始なごやかな雰囲気で終了する。
こんな楽しく何でも尋ねることができる未来塾は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの「人間は、どうあるべきか、どう生きるべきか」を問うようなすばらしい塾である。
生徒の笑顔を見るにつけ、何か真剣に取り組んで得たものは、その行程がすばらしい。
時を越えて学び合うことはすばらしい。この機会を得たことに感謝している。
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