巻頭言 菊池市図書館友の会 代表 坂本敏正
新年明けましておめでとうございます
菊池市民の意識の高さ
昨年、菊池市図書館友の会は、6月「目録 菊池の戦後の歌人たち」編集出版、また12月「菊池地域図書館リレー朗読会」開催に、図書館友の会事業として参加しました。
戦後、引揚者や主婦の方々など、それぞれの生活環境の中で、短歌を詠み、自費出版した34冊の歌集を紹介する「目録 菊池の戦後の歌人たち」は、遺族関係者に喜ばれ、市民にも好評でした。
「菊池地域図書館リレー朗読会」は、150名もの市民が参加し、盛況でした。参加者のアンケートでは、多くの方から、「朗読会の機会があれば参加したい」との回答がありました。
これらの事柄は、菊池の市民の文化的意欲意識の高さを表す一例ではないかと感じているところです。
図書館建設に寄与した「考える会」
私たち「友の会」は、前身の「考える会」から昨秋10周年を迎えました。
人づくり、まちづくりによる菊池市の活性化!その為には、教育文化面のインフラ整備がまず第一歩。その為には図書館建設!という認識のもと、私たちは「菊池の図書館を考える市民の会」を結成、平成25年10月図書館の在り方を考えるシンポジュームを開催し、当初の設計では、別館2階だった図書館を、1階に変更するよう申し入れました。市当局も市民の要望を受けて設計変更し、現在の独立した生涯学習センター(1階図書館2階公民館)を建設し、29年11月にオープンしました。私たち「菊池の図書館を考える市民の会」も現在の「菊池市図書館友の会」に名称を変更いたしました。
菊池の図書館の魅力
幼児連れのお母さん、学習室やロビーで勉強したり、楽しそうに集ったりしている小中高校生の姿には、心が和みます。
図書館の豊富な蔵書、子どもの部屋でのお話会やステップでの音楽会、菊池一族など郷土史研究など、多種多様な企画運営に、図書館長の企画力と強力なリーダーシップのもと、スタッフ全員が意欲に燃えて図書館運営に携わっているのは実に素晴らしいことです。
「友の会」の模索
しかしながら、図書館のこのような運営に、私たち「友の会」は、図書館に何を貢献できているのか、友の会の情報誌及びホームページは、内容がむづかしい、面白くないとの批判不満が出てきました。会員からは、もっと気軽に、市民が読書意欲を増す、図書館を利用しやすいような図書館活動に参加したいという意見が出されてきたのです。
アンケート調査
そもそも今会員は何を図書館に望んでいるのかを把握する必要があるということで、アンケートに取り組みました。その後の経緯については、事務局からの報告「図書館を支えるのは“あなた”です!」を参照ください。
年頭の決意
現在、情報誌及びホームページについては、位置づけ、役割分担の見直しなど検討しています。
アンケートを踏まえて新に提案しているグループ活動は、自分の興味関心によって、気軽に楽しく図書館活動に参加できるような場になることを目的としています。
友の会会員が、楽しく図書館ボランテイア活動に参加できることが、図書館の活動をより活発なものにし、ひいては市民の読書意欲の向上、図書館利用の向上につながると確信し、本年の年頭の決意といたします。
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