編集後記
今「古典の誘い」で「平家物語」「方丈記」「竹取物語」と紹介し、今月は「徒然草」を取り上げました。
高校時代に古文を習ったので、冒頭の一句ぐらいの記憶はありますが、全文を通して読んだことはありませんでした。余生わずかの傘寿を前にして、今更なにを迷って、古典文学を読もうなどと、大それた野望を抱いたのか、我ながらあきれていました。
しかし、読んで見て、その楽しさに、あとわずかの余生が惜しくなりました。
なにせ、八百年昔の作家と、対話を楽しめるのです。鴨長明さんは、陰鬱な世捨て人ですが、観察力はすごいです。吉田兼好さんは、週刊誌記者、ゴシップ記者です。面白いネタをたくさん持っていて、付き合って飽きない人です。
来月再来月は、平安美人のお二人に会います。胸わくわくします。
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