人物紹介
菊池市教育長 音光寺 以章さん
プロフイール
本年7月から新しく菊池市教育長になられた音光寺以章(いしょう)さんは、昭和35年菊池市隈府高野瀬に生まれ、菊池高校から熊本大学教育学部に進み、教師の道を歩まれました。
奥古閑小学校を初任とし、高森中学校、在ケニアナイロビ日本人学校に勤務しています。地元では、菊陽中、七城中で理科を教え、部活動は主にサッカー部を担当されています。その後、菊池・八代・玉名の教育事務所に勤務し、大津北中・菊池南中で校長を務め、令和3年に退職されました。
教育長就任に当たっての抱負
菊池市は、豊かな自然に囲まれ菊池一族が創り上げてきた歴史と文化があります。このことを市民が学ぶことにより、菊池市民としての誇りと生きがいを持ち、新たな文化の創造に寄与できる教育活動を行っていきたいと思います。
学校教育に於いては、「文教菊池」の理念「文武両道・廉恥礼節」を継承し、ふるさとに誇りを持ち次代を担う人材の育成を目指していきます。
そこで、ESD(持続可能な社会の開発のための教育)を推進し、地球規模の課題を見出しその解決に向けグローバルな視点で考え行動する力を育て、将来への夢を育ませたいと思います。また、人と人とのつながりの大切さを学び人権意識を高めるとともに楽しい学校づくりにつなげたいと思います。
そのためには、学校・子ども・保護者・地域・行政の五者の連携が重要になりますので、地域の教育力を高め社会教育の充実を図っていきます。
さらには、地域住民の方々が豊かな生活を送れるように、スポーツや文化活動の充実と生涯を通した学習機会の確保を図りたいと考えております。
図書館について思うこと
菊池市には、中央図書館・泗水図書館・旭志図書館・七城図書館の4つの図書館があります。4つの図書館は連携して書籍を巡回させたり、展示会や読み聞かせを行ったりして、市民の皆さんが利用しやすいように工夫して取り組んでいます。
私の一番心に残っている本は、小学校の時に読んだ「ああ、無情(レ・ミゼラブル)」です。その感動は、今でも忘れることができません。本は感動を与え、知識や想像力を高めてくれます。様々な世界や夢を見させてくれる玉手箱のようなものです。また、読んだ本について語り合うことのできるコミュニケーションのツールでもあります。
今は、本もネットで読む時代になりましたが、本に触れページを捲る感触はネットでは味わえない心地よいものです。親が子どもに読み聞かせをしたり、親子で同じ本を読みあったりするほほえましい光景も本の魅力です。是非、親子で楽しんでほしいものです。
現在、多くの中高生が図書館で勉強する姿があります。分からないことがあると辞書や事典等で調べられ、効率よく勉強できる学びの場でもあります。どの世代でも生涯学習の場としてもらいたいです。
菊池市の図書館は、多くの市民の皆様に足を運んでいただけるように、常に蔵書を見直したり、様々な企画を催したりしています。これからも、市民の皆様の心のオアシスとしてたくさんの方に図書館を利用していただきたいと思っております。
友の会への期待
図書館の利活用にご尽力されていることに感謝申し上げます。今後も読書の魅力を発信していただき、市民の皆様が楽しんで図書館を利用できるようによろしくお願いいたします。
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