読書の思い出
木村牧子
1950年代の頃、裕福ではなかったけれども、本のある家庭に育てられ、幼少期から、父の給料日になると、本屋へ行き、講談社の本を1冊、賞与の時期は2冊、好きな本を買ってもらえたことは、とても幸せでした。
小学校5年の時、同じクラスになった友人に、アルセーヌ・ルパンの「奇巖城」を貸してもらい読んだ時、こんなにも面白い推理小説があるのかと、しばらくは、ルパンやシャーロックホームズにはまり、中学生になると、「赤毛のアン」を図書室で借り、毎晩読み漁り、一晩で読んでしまった時に、父に、凄いと褒められたことが嬉しく、私の読書熱は続きました。
大人になり、保育の仕事に携わり、研修で、赤毛のアンの島、プリンスエドワード島を訪れるチャンスに恵まれました。島全体が、アンの小説そのままで、グリーンゲーブルスから、アンが飛び出して来そうで、驚きと感動で一杯になりました。また、仕事柄「絵本」が好きになり、「絵」と「物語」両方に作者の思いが詰まった魅力に、東京や安曇野にあるちひろ美術館、私設絵本美術館めぐりを楽しみました。
菊池市中央図書館が新しく創設され、外国製の机や椅子の配置や座り心地の良さ、明るい空間、蔵書、絵本や児童書が多く、これからも読書を楽しみたい
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