読書サロン
2月20日(木)10時 菊池市老人福祉センター
テーマ
自分や自分の家族の食べ物に関心を持っていますか
参考文献 「食べ物が劣化する日本」 著者 安田節子 発行 食べ物通信社
かって日本は、世界でも厳しい食品安全規制が行われている国でした。しかし、農産物輸出大国である米国は、日本に農産物の輸入拡大と農薬などの食品安全規制の感話を要求し続けてきました。
米国から遺伝子組換え作物の輸出が始まった1996年以来日本は毎年大量の遺伝子組換え作物を輸入し、すでに年間約200万トンに及び、世界一の輸入大国になっています。
遺伝子組換え作物で一番の特性は除草剤耐性です。もうひとつの特性は殺虫毒素を持つことです。殺虫毒素をもつ微生物の遺伝子が組み込まれた作物は、すべての細胞に殺虫毒素が作られ、これを食べた虫は死ぬのです。
このような遺伝子組換え作物を私達は食べているのです。遺伝子組換え作物は米国からの」輸出が始まって20年以上が経ち、納得できる安全の確認なしで輸入が継続されているのですが、その間に世界では、安全性に疑義を示す研究がいくつも発表されています。例えば遺伝子組換え大豆を食べさせた母ラットの実験(2005年発表)で、子ラットの死亡率が著しく高くなり51,6%(通常大豆では10%)もの高率だったと指摘しています。これは大豆を日常的に食べている日本人にとってショックな内容です。またメスでは大きな腫瘍の発生率が高く、その大半が乳ガンでした。オスでは肝機能障害と腎臓の肥大など解毒臓器への影響が顕著でした。
2009年米国環境医学会は遺伝子組換え作物について公式見解を発表しています。
過去の動物実験を分析した結果①免疫システムへの影響②生殖や出産への影響③解毒臓器(肝臓腎臓)に傷害が起きているとし、遺伝子組換えの流通を止めるべきだと提言しています。それを受けてEU28か国中19過酷が遺伝子組換え品種の流通を禁止しています。
英国とスコットランドは学校給食に遺伝子組換え食品を使用することを禁止しています。このように遺伝子組換え禁止が世界的な流れになっています。(続)
読書サロン 毎月第三水曜 午前10時~12時 菊池市老人福祉センター
好きな作家 好きな本 好きなテーマについて 自由なオシャベリの場です
誰でも参加できます
連絡先 菊池市図書館友の会 事務局 井藤和俊 090-4775-1929
Comments